機能安全認証取得済みコンパイラを使うメリット:品質・開発プロセス・運用・サポート・コストについて
IEC 61508は2012年以降、EU 圏内で販売される全産業機器の条件になるなど、輸出関連企業にとって無視することのできないものとなり、そこから派生したISO 26262(自動車)・IEC 62304(医療)・IEC 62061(機械)・IEC 61511(プロセス産業)などの規格が整備され適用されています。
IARは、各種マイコンに対するコンパイラ・アセンブラ・リンカなどを含めた統合開発環境IAR Embedded Workbenchを販売しており、2012年に機能安全認証済みコンパイラをリリースしました。当初は、armコアのマイコンのみ対応していましたが、ユーザからの要望で、RX・RL78・RH850・STM8やRISC-Vといったマイコンにも対応を広げ、車載・医療・産業機械などの多くのユーザに活用いただいております。
本セッションでは、コンパイラを中心とした製品概要に加え、機能安全認証取得済みコンパイラを販売して10年の経験にもとづき、ツール認証取得済みコンパイラを使うメリットをご紹介します。
<アジェンダ>
・会社紹介
・機能安全でコンパイラに関連する検討内容について
・IAR Embedded Workbenchとしてのメリット
・コンパイラの信頼性をどのように確認するのか、その時に考えるべきポイント
・セーフティガイドとは?
・リリースに関しての考え方
・サポート期間と定期レポートについて
・メーカによる日本語サポート
・これまでの10年間の販売での経験から
・まとめ
<受講をおすすめする方>
・組込み開発のリーダ、マネージメント向けの内容です。
・機能安全に対応していきたいが、使用するツールの選定で、経営層や顧客を説得する材料が欲しい。
・機能安全認証を対応していく必要があるが、具体的な注意点を知りたい。
<講師>
IARシステムズ社 技術部 FAE 赤星博輝